かりぷトピックス

昨夜のFM dramacity厚別介護物語は、ゲストに医療ソーシャルワーカーの行沢剛（ゆきざわつよし）さんをお招きしました。

行沢さんは現在勤医協中央病院で医療福祉部長をされ、26年の医療ソーシャルワーカー経験を有するベテランワーカーです。

テーマは「無料低額診療制度」。

困窮等のために治療費の支払が困難な患者さんへ対応する制度。

勤医協はもっとも困難な患者さんに寄りそう立場からこの事業を実施している。

治療開始後6ヶ月の期間を目安としているが、患者さんの困難が解消されない場合は継続する。但し院外薬局の医療費には対応していない。

しかし、粘り強い運動で苫小牧市や旭川、帯広などで薬局の医療費にも対応している。

札幌市は国の方へと門前払いだ！

行沢さんは、「1人で問題を抱えず、医療相談室に相談してほしい」と制度の活用をすすめている。

この制度を利用する背景には「貧困」問題がある。

日本は、昨年アメリカや韓国を追い抜き先進国のなかで最悪の貧困率となった。

アメリカや韓国では毎年度貧困率調査を実施し、社会保障制度の対応で脱出を図っているが、日本は統計調査さえ3年に一度の超後進国。これでは格差社会の進行のなかで貧困化が国民のなかに押し寄せてくる。

その象徴が、高齢者、1人親世帯、非正規雇用そして子供の貧困だ。

軍拡やデジタル化の推進ではなく社会保障制度の拡充こそが、貧困の打開策だ。

引きつづき勤医協の無料低額診療制度の運用に期待したい。

行沢さんからのリクエストは、MONGOL800「小さな恋の歌」。

石山からは、忌野清志郎の「花はどこへ行った」。